主権者教育の成果=選挙に向かう意識の向上・・・?
高等学校では,行政の指導によって「主権者教育」が進められている。
私にとっては,どうしても「主権者」という言葉と「教育」という言葉がつながっていることへの違和感が強い。
「教育」を受けなければ「主権者」にはなれないのか?
「教育」を受けていない人は,選挙に行くことをためらうべきなのか?
「主権者」の「教育内容」とは,どういうものなのか?
与党の政策に従わされている「教育」の現場で,果たして「政治的中立」は果たせるのか?
「主権者教育」の成果として,投票率の向上が数値目標になっていると考えられるが,
「投票すればよい」(だれか他人に託ばよい)というだけの態度が養われてしまっても,果たして「成果」と言えるのか?
やがて成立する「公共」(仮称)もとらえどころのない科目である。
本当の意味での「主権者」としての意識がある高校生と,
政治には全く関心のない高校生が,反発することはないか。
今の日本では,「社会科」が政治や学者のおもちゃになっているように見える。
果たしてそれで真の「主権者」が育つのかどうか。
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