無知が無恥を批判している
「類は友を呼ぶ」。
教育についておかしな見解を持っている人は,同じようにおかしな見解を持っている人を批判するのが好きであるらしい。
能力が「ある」か,「ない」か,でしか判断できない元教員がいる。
能力は,向上するものである。
複数の人間がその能力を競うときは,どちらがどのような成果を残すかは,
その場その場で変化し,決して「固定的」ではない。
2軍戦で3割を打っていた打者が,1軍戦では2割も打てない理由がわからない人はいないだろう。
打者の能力は,投手の能力との関係で語ることができる面がある。
プロスポーツ界では,少しでも「能力」の高い,そしてその「能力」の伸びしろがある選手を探している。
「才能の発掘」という言い方もある。
教育とは,能力を向上させるための取り組みである。
子どもたちのさまざまな能力を向上させるために,能力ごと,個性ごとに引き出し方を工夫している教師もいる。
「能力が高い」子どもはさらにその能力を高め,
「能力が劣っている」子どもは,他の部分の能力でカバーできるように指導してあげるか,一定程度まで引き上げてあげることが教育の役割である。
「能力を向上させる」という言葉の意味がわからない人間に,教育を語る資格はない。
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