『学び合い』とは,クラスの仲間から嫌われないように,教師に利用されることを強制される教育であるようだ
『学び合い』における「子どもを一人も見捨てず」という考え方は,実は教師自身にとっての真の願いではなく,
「クラスの子どもから嫌われないですむために,教師に利用されることを強制する」ための手段であるようだ。
こうした教師の「真のねらい」など,子どもたちは簡単に見破るだろう。
そして訪れるのは,「教育の完全なる崩壊」である。
「学び合う」という姿勢を否定できる教育者は一人もいない。
しかし,「~しないと自分が損をする」ことを動機付けとして「学び合う」ことを強制される子どもたちの身になってほしい。
学力のある程度高い子どもが,学力が低い子どもたちを前に,
「この子たちが将来,ひどい低賃金で働くことになるとき,それでも働く意欲だけは失わないように・・・・私が支払う安い料金で,この子たちが私の暮らしを豊かにすることに悦びを感じてもらうことができるように,今,勉強を教えて,恩を売っておこう」と言いかねない状況を『学び合い』は作り出している。
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