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「教師」と「酸素」の共通点

 「酸素は猛毒だった」「酸素でやられてしまった生物もいたはずだ」というネットの記事を読んで,「教師」や「子ども」とのかかわりの意味を改めて考えてみた。

 私たちにとって欠かせない何かは,それがないと生きていけないが,

 私たちにマイマスとなる効果が全くない,というわけではない。

 酸素は,ほかの物質との反応性が高く,良くないものに変質しやすい。

 人間にも,他に影響を与えにくいかわりに,他からの影響を受けにくい人もいる。

 しかし,圧倒的に多くの人は,他からの影響を受けやすい。

 影響を与えやすい立場もある。その代表格が「教師」である。

 子どもたちにとって,1日の間で,起きている時間の多くを親よりも長く過ごす「教師」たち。

 学習指導をはじめ,特に問題が起こった場合には,子どもたちにとって

 「酸素」のような存在でありたい。

 しかし,「良くない方向への変化」も生み出す可能性があることを心得ておかなければならない。

 子ども同士でも全く同じである。

 学校では,子ども同士が互いに「相手がいるから自分が発揮できる」という意識をもっていてほしい。

 「自分」という「酸素」を吸って,「相手」がよいパフォーマンスを発揮できるような存在でありたいと思える子どもに育ってほしい。

 「他力」と「自力」のバランス感覚こそが,学校で育てるべき能力の1つであると思うようになった。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より