最も胡散臭い「ナントカ教育」は何か?
胡散臭さの「最高峰」は「道徳教育」にある(根拠については「道徳教育」の「専門家」が最も詳しいはず)というのが持論ですが,今どきの教育界は,
「薬物乱用防止教育」「ICT教育」「主権者教育」「金融教育」「キャリア教育」など,
「教育」の前に「問題」を抱える何かをつければ何でも「カネを生み出す打ち出の小づち」になっていきます。
「ICT教育」の最大の問題は,多くの家庭で用意できる機器を学校では用意できない,という「カネ」の壁にあります。
教師が詳しくなるはるか前に,子どもの方がよく知っている状態が生まれる。
いずれ,「キャリア教育」の世界も,現実社会を知ることになる高校生や高校中退の子どもの方が「専門家」になっていきます。
「先生なんて,何も知らないでしょ」という高校生に,迷わず「ハイ!」と即答してしまうような世界です。
「薬物乱用防止教育」は,警察の方からDVDを使った講演をお願いできますが,
もっともっと「よく知っている」生徒がいたりする。
学校で学ぶことと,家庭や地域社会で学んでもらうことの線引きをしようとする人はいません。
なぜなら,学校が,「家庭や地域社会との連携」を考える主体になってしまっているからです。
政治家って,何のためにいるのでしょう。
市役所につとめている公務員の存在意義ってなんでしょう。
首長は何のために選挙で選んでいるのでしょう。
今は,教科書採択を見ればわかるように,首長の関係者が教育を動かし始めている時代です。
そうそう,「オリンピック教育」というのも始まっていますね。
「東京オリンピック」に向けて,すでに相当の予算が教育にも費やされているようです。
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