嫌いな人間にそっくりになっていく人間たち
「あんな人間にはなりたくない」と思っている相手ばかり気になって見続けてしまうせいか,
いつの間にか自分自身が同じタイプの人間になってしまっている悲しい人を多く目にしてきた。
「あいつ,人の悪口ばかり言っているから,大嫌い」と嘆くある中学生は,
人の悪口ばかり言っているために友達から嫌われてしまっている。
ブログでも,そういう人間にはなりたくないって前の段落に書いてあるのに・・・・
哀れなことに「自分が今,同じような人間になりました」って証明している記事が見られる。
視野のせまい人は,他人の欠点ばかりに目がいって,
自分がしているとんでもない行動に関心が向かない。
「自己の欠点スルー型」かつ「他人の欠点追いかけ型」の人間ほど手に負えないものはない。
教師と教師,教師の子どもに信頼関係が構築されているかどうかを判断できる簡単な指標は,
相手の欠点をきちんと指摘し合えているかどうかである。
一方的ではいけない。
中学校1年生くらいだと,子どもも親も教師に対して言いたい放題のところがある。
進路が近くなると,言いたいことも言いにくい状況になってくるので,
正直に子どもが話せるできるだけ早い時期に信頼関係をつくることが中学校教師にとっては重要である。
理不尽な「苦情」でも,真実を見極めていこうときちんと受け止められる教師でありたい。
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