芸能人,国会議員,国会議員に立候補しようとしている教育者の「不倫」報道
「道徳」的にどうかと言われれば,弁解の余地はない「不倫」。
「ゲス」から始まる「不倫」報道の経緯をたどっていくと,「バッシング」の強さの違いが改めて際立っているのが標題の三者に対するコメントである。
「三発目」の「教育者」の「不倫」暴露は,「怒り」よりも「驚き」として捉えられている。
夫に不倫された妻の「謝罪」も含めて。
個人的には,三者のうち,最も影響力の大きい「不倫」は何か,と問われたら,間違いなく「三発目」のものである。
隠し立てせず,聞いてもいない「事案」もカミングアウトすることも含めて,「驚き」が「憤り」を覆い隠すような報道になってしまっているが,彼は学校現場の教師だった人間でもあり,「道徳」を教えていただけでなく,教育委員もつとめていた経歴をもっている。
これこそが「ゲスの極み」であると怒りたい人も少なくないはずである。
子どもが中学生くらいになると,難しい子育てをめぐる対立から,夫婦仲が悪化し,離婚にいたるケースが増える実態を,教育現場にいる私などは知ってしまう立場にいる。
子どもがいる場合,「本人同士の問題」「夫婦間の問題」では片付けられない。
両親の不仲やどちらかの「不徳行為」「背徳行為」によって心に傷をおった中学生を癒してくれるものは何だろうか。
今日,報道されていたような「反省文」だろうか。
「不倫」で得をする人間は,取材している記者と報道機関の人間しかいない。
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