国民不名誉症 ~頑張っても負けたら価値がなくなるのが「オリンピック精神」か?~
かつて国民栄誉賞を受け取ったなでしこジャパンが,
リオ五輪のアジア最終予選の戦績がふるわず,五輪出場が絶望的になっている。
イチローが国民栄誉賞の受賞を辞退した理由は,
「モチベーションが下がる」というものだった。
国民栄誉賞は内閣が支持率を上げるための道具だと解説している人もいるが,
さすがに「拒否できる人」は相当限られていると思われる。
イチローが現役を続行できる理由は,それだけのパフォーマンスが維持できているからである。
なでしこジャパンのパフォーマンスが落ちているのかどうかはわからないが,
五輪出場ができないという「不名誉」なことになると,
すぐに「責任問題」が浮上する。
選手は悪くない。監督が悪い。
どこかに「責任」を負わせることで,モヤモヤを払拭させようとする国民性は
「国民不名誉症」と名付けてもよいのではないか。
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