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才能が大きく開花する前の時期・段階を大切にしたい

 昨日の夜の情報番組で,久しぶりに卒業生と再会できた。

 中学校時代は自分のやりたいことが思う存分できたわけではない生徒だったが,きっとそのときに溜め込んだエネルギーを全部発散しているところなのだろう。

 人のために役に立ちたいという情熱をもっていても,周囲の環境がそれを許さない場合もある。

 人から支持されないというつらい経験を中学校時代に味わえたからこそ,おしつけがましくない,

 本当に人から求められる仕事ができる人間に成長してくれたことがよくわかる。

 中学校や高校で目立つ活躍ができなかった生徒の方が,大学や社会人として大きく成長してくれている姿を見るのはとてもうれしい。

 つらい経験をバネにしているからこそ,より高いところに手が届いているのだと信じたい。

 今の中学生たちを見る目も変えさせてくれる,素晴らしい活躍である。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より