アクティブラーニングを実践していない大学の先生がアクティブラーニングを語る不思議
先日,某高校での研究協議会で,ある大学の先生が,流行病のような
「アクティブラーニング」の実践授業の感想を,こんなふうに述べていました。
>「AL」は「アクション・ラーニング」のことみたいだ
発表の仕方,話し合いの仕方は,よく訓練されている。
しかし,それだけである。
内容がない。
これでは「アクション・ラーニング」にすぎない・・・と。
学力が高まらないばかりか,実は主体的な学習態度など,
どこにも発揮されていないことに気づけない人がいるのが不思議でなりません。
ある雑誌でアクティブラーニングの特集が組まれたときに,
書いている大学の先生の多くが自分ではそれを実践
していないことに気づいた人がいたようですが,
これは大学の先生たちがプロ野球のテレビ観戦で監督の采配がどうこうと
議論している素人と同じような気がしますね。
「アクション・ラーニング」が全然「アクティブ」に見えてこない理由が
わかる人か,わからない人かは,書いている文章を読めばわかってしまうんですよ・・・。
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