「大人の言葉」が理解できない子ども
子どもたちの発話能力が低下してきていることに気づいた。
これは中学生の日常を映像でふりかえっているときにはっとし,
確認することができた。
いまさら説明するまでもないことだが,
発話能力の低下は,聞き取り能力の低下がもたらす面も大きい。
小学生の「聞き取り能力」がなぜ低下しているのか。
それをくいとめる方法は何か。
『学び合い』をほどほどにしておくことである。
同じ年齢の子ども同士の会話が理解できただけでは,
子どもは成長できない。
少ない語彙を駆使して頑張っている姿はけなげで可愛らしいが,
まるで小学校低学年のような中学生をたくさん目にするようになって,
「大人の話を聞く時間を確保すること」の重要性を再認識した。
「大人の話」は,当然,「雑談」なども含む。
子どもたち同士の「雑談」では意味がない。
「鍛錬」という言葉の意味は重要である。
「聞いているだけでは耐えられない」という子どもに妥協した教師たちが奪っているものは何か。
学術的に資料を収集,分析できる暇な人はいないだろうか。
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