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食文化は政治によって台無しになる

 日本の食文化は世界へと広がっているが,

 ニューヨークではすし職人に手袋着用を義務づける指導がなされているそうだ。

 ニュースでは,手袋をつけたパン屋の店員が,掃除用の箒を持った後に

 パンを触るという光景を見た人の話が紹介されており,

 衛生に対する感覚が政治によって劣化することを端的に示している。

 もちろん食中毒の防止など,目的はわからないでもないが,

 衛生面への配慮も含めて「すし職人」という「ステータス」が成立しているはずである。

 日本で寿司になぜ「ガリ」がついているか,知らない人はいないだろう。

 科学的にはショウガに殺菌採用はないそうだが,さまざまな背景があっての食文化である。

 法的拘束力のある学習指導要領で道徳の内容を事細かに規定するなど,

 政治は文化を劣化させる「悪玉」である。

 確かに,回転寿司などではアルバイト店員がビニール手袋をつけて調理しているかもしれないが,

 目の前の職人がそんなものをはめて握っているすしを見てしまったら,

 せっかくの食欲もすしも台無しになってしまう。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
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  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より