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ゲームのために見殺しにされる子どもたち

 戦争や飢餓で亡くなる子どもたちを一人でも少なくしたい。

 この国の足元ではどのようなことが起こっているか。

 生まれて間もない子どもが,親のわずかな不注意で命を落とす事故がときどき報道されている。

 親が家でゆっくりとゲームをするために,ゴミ箱に押し込められて一生を終えた子どもは,だれがどのように弔うのだろう。

 こういう子どもの「代弁者」はいないのだろうか。

 教育現場にいる者に対して,ある人たちは声高に,

 「道徳教育がなってないからだ」と詰め寄ってくるかもしれない。

 人種差別発言の自称サポーターや,

 同性愛者への偏見を「酒に酔った勢いで」つぶやいた市議にも,

 「道徳教育」が足りなかったのだろうか。

 特別の教科道徳で,低い評価を得た人間に対して,たとえば

 中国のように,「子どもを産んでよい人」と「子どもを産んではいけない人」を分けるべきだという話になるのだろうか。

 評価を出すということの意味が,教育現場内でも惰性だったり非常に軽い「ノリ」で語られることがあるが,

 人間の評価とはとても重いものである。

 子どもの命よりもゲームを重んじた親に,どういう評価を下せば満足できるというのか。

 教育は「変える力」を与えてくれるものである。

 しかし,教育自体が悪い方向に変わっていくのが残念でならない。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より