教育改革のベースとして,形骸化した「全国ナントカ大会」を廃止に
秋は,研究発表の多い季節である。
「学会」の大会も多く実施されている。
全国大会は「もちまわり」で行われるため,
実施場所には「メンツ」がかかっている。
それならばそれなりの発表をすべきであろうに,
「この程度か」どころではない,
「何だそれは」というのが飛び出してしまえば,
みんながっかりするのだろうが,
それとは逆に,「安心する」人たちもいるらしい。
「うちが恥をかかないでよかった」
「程度が低いおかげで,これよりはましなことができる安心感がある」
といった具合に。
そして,大会では「問題点を指摘しない」という暗黙の了解のようなものがあるようである。
しかし,中には本当にわかっていない人がいるから,
問題は問題だと指摘するのが「学問の自由」「表現の自由」というものである。
ましてや,社会科関係の学会ならそれこそが命と言うべきものだ。
それができないようなプレッシャーをかけるような会は,すぐにでも解散してもらいたい。
「もちまわりでうちにきた,ああ嫌だ,大変だ」などといっているのなら,
足抜けしてほしい。
「もちまわり」など,なくてよい。
できる自信があるところだけが手を挙げればよい。
こういう「競争」がない,できそこないの社会主義国のような学会は,
そもそもの存在価値がないのである。
私的な勉強会があり,
今回,事前に内容を知ることができたものがあった。
重大な問題点を3つ指摘した。
本番に間に合うだろうか。
本番で疑問の声をあげてくれる人はおそらくいないだろうから。
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