最も無駄な教育論
最近,教育に関する本ばかり読んでいるせいか,時間の無駄を感じることが多くなった。
教育図書の9割は「はずれ」である。
今,序章を読んでいる本は,紛れもない「はずれ」であることを確信せざるを得ないひどい内容である。
「教育論を分析する」という仕事がこの世にはあるらしい。
よほど暇な人間がいるものである。
残念ながら,この本は斜め読みした後,amazonに出品させてもらうことになるが,
教育に関する学者でまともな仕事を世に誇れる人はごく少数であることが本当に悲しい現実である。
ここまでひどい書きようでは,書名も明らかにできない。
「これだけ批判して,学校はよくなりましたか?」と問うているが,
「批判の批判をしてくれたおかげで,何か変わりますか?」と聞いても,
外国の学者の言葉の引用が返ってくるだけだろう。
しかし,ここまでの無駄が仕事になるという国は,
逆に考えればものすごい贅沢な余裕のある国である。
本当の危機が目前に迫っている国では,出版されようのない本であった。
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