1億総活躍社会・・・「高齢者」概念の廃止?
中学生に「1億総活躍社会」と聞いて,どんなイメージが浮かぶか聞いてみた。
「全校生徒が活躍できる学校づくり」などは生徒会役員選挙に立候補する生徒がスローガンに掲げそうなフレーズだが,「1億火の玉」・・・ではなく「1億総活躍」とは,ずいぶんスケールが大きな話である。
ある生徒は,「高齢者」という概念はなくし,「定年制」も廃止,と主張。
働けるだけ働いてもらう。
若い人が就職できなくなるのでは?という質問には・・・
人口が減っていくのだから,代わりに働く人が必ず必要になる,とのこと。
人口が1億人に減少したときには,とにかく1億人全員が活躍できないといけない・・・?
ここで一言。
このスローガンは,寝たきりの人とか,介護が必要な人にとってはつらい言葉ではないか。
まるでそんな人は存在してはいけないみたいな。
One for All と同じで,全体主義的な香りはしないか。
すぐに「1億火の玉」というスローガンを思い浮かべてしまった人が多いと思われるのは,
日本の歴史を学んだから・・・・。
担当大臣が選ばれるらしい。
1人で10人分の活躍をするとかいう話なら,わからないでもない。
教師なら,「1人で3人分は働いてくれている」と褒められた(おだてられた)経験をもっているものである。
« 小学校と中学校の教師をそっくり入れ替えてみる | トップページ | なぜ学校は「やめる」決断を下せないのか »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント