次期学習指導要領を「失敗の焼き直し」にしないように
過去の誤りや不足点などをしっかりと踏まえた上で次の一歩を進めないと,
全く同じような誤りを繰り返すことになります。
教育政策も同じ。
かつての上司の仕事に泥を塗らないように,なんていう配慮は捨てて,
「ここがだめでした」「ですからこうします」
型の発信を国はしていくべきです。
たとえば学習の評価。
4観点の評価はようやく姿を消してくれそうです。
なぜ4観点の評価ではだめだったのか。
現場の教師はみんな知っています。
3観点にする理由を,「法律で示されている学力観に合わせるため」なんて言ってはなりません。
現場は,「失敗するレベルまで達していない」くらい,学習指導要領の趣旨とは異なる実践をしているところもあります。
教育課程の管理がしっかり指導できる教育委員会の機能を充実させ,
絶対に「失敗の焼き直し」「ようやく失敗にたどりつく」なんていうことが起こらないように
「指導」するのが文科省行政の役割でしょう。
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