「商品化」が進む大学の陥る場所
大学がサービス業の一つと割り切られるようになって,
「商品開発」と同じ視点からの「改革」が続けられてきた。
イメージ戦略などはその最たるもので,最近では私立の高校と同じように大学が見えるようになってきた。
消費者のニーズに合わせた大学づくりにつとめていると,
みんな同じようなものができあがってくる。
「国際学科」の過当競争が激化すると,何が起こってくるか。
大学では,「売れなくなったらまた新商品をつくればいい」というわけにはいかない。
はずだった。
日本人は,「ブランド製品」が持つ本当の価値がわかっていない人が多いのかもしれない。
お金を出せば手に入るもののことを,「ブランド製品」だと思ってしまうような,
「精神的な未熟さ,貧しさ」が「経済的な豊かさ」のせいで生まれてしまった。
作り手も,お金でブランドがつくれるかのような錯覚をもってしまった。
世も末の実態をお教えしたい。
「国立大学法人」が今,取り組まされている課題とは何か。例を一つ。
「利潤の追求」である。
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