法を教えるものが法を破ることの意味
日本の法曹界への信頼が地に落ちるほどの事件が発覚した。
今回は模範解答通りに答案を書いてしまったことが「ばれた」原因だったようだが,
「こういうことができるのだ」ということが露見したわけである。
過去の司法試験の答案用紙のチェックをどこまで行うか,行えるかはわからない。
いずれにせよ,
「そういうふうに合格できた人がいたかもしれない」
という疑念は晴らしようがないだろう。
各種試験の作問は,本来の業務とは別に行われるのが普通だろう。
だから責任感が薄いのだ,という感想を,
法を教えている人間に対してもつのは失礼であると考える。
法を教えるものが,法を破ることの意味を,
子どもならどう考えるだろうか。
子どもにどのような影響を与えるだろうか。
犯罪者となった先生に教えを受けていた人間の心は,
どうなるのだろうか。
今回のような不正行為,違法行為をチェックする機能がどうなっているのか,
だれがいつ説明するのだろう。
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