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法を教えるものが法を破ることの意味

 日本の法曹界への信頼が地に落ちるほどの事件が発覚した。

 今回は模範解答通りに答案を書いてしまったことが「ばれた」原因だったようだが,

 「こういうことができるのだ」ということが露見したわけである。

 過去の司法試験の答案用紙のチェックをどこまで行うか,行えるかはわからない。

 いずれにせよ,

 「そういうふうに合格できた人がいたかもしれない」

 という疑念は晴らしようがないだろう。

 各種試験の作問は,本来の業務とは別に行われるのが普通だろう。

 だから責任感が薄いのだ,という感想を,

 法を教えている人間に対してもつのは失礼であると考える。

 法を教えるものが,法を破ることの意味を,

 子どもならどう考えるだろうか。

 子どもにどのような影響を与えるだろうか。

 犯罪者となった先生に教えを受けていた人間の心は,

 どうなるのだろうか。

 今回のような不正行為,違法行為をチェックする機能がどうなっているのか,

 だれがいつ説明するのだろう。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より