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子どものまま中年化する若者たち(その1)~根拠なき万能感の罠

 臨床心理士として30年以上,「若者世代」を見続けてきた精神科医の本の書評を読んだ(本はまだ読んでいない)。

 書評にまとめられている分析は,学校の現場感覚で見ても,すべて的を射ているものであり,このブログで私が学校教育の留意点を指摘している内容ばかりである。

 1 自分は有能で評価に値する人間だと思い込んでいる

 中学校1年生には,このような生徒が多い。

 しかし中学校という教育現場は,自分をしっかりと見つめることができるところであり,多くの子どもは「まとも」になる。

 残念ながら,「現実」が受け止められない(多くは本人ばかりでなく,親も一心同体であるケースがほとんどである)ために悩み,不登校になる場合もある。

 最悪なのは教師も含め,周囲が「自分を(自分の子どもを)ダメにしようとしている」という子どもや親の被害者意識である。

 著者はその背景を「学校がサービス業化したため」と考えているらしいが,確かに私立学校ばかりでなく,公立高校・・・特に都立高校などは,サービス業の塾産業との一体化が進んでいる。

 中学校にはまともな公立学校がまだ残っていると信じたい。

 不登校根絶主義者には申し訳ないが,私は上記の不登校は「アリ」だと思っている。

 自分を見つめ直すための最初で最後の機会といってよい。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より