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すぐにでも退職すべき教師

 どうしてこういう人が教師を続けていられるんだろう,と驚くことがあるのは,子どもや保護者だけではありません。

 同じ教師の立場の人間でも,そういう経験があるものです。

 校務分掌がろくにこなせないだけでなく,学習指導も怪しい。

 学級担任も持たせられない。

 なにせ子どもたちとの会話が成立しない。

 相談されるとだまってしまったり,

 「~先生に聞いておく」と言ったっきり,

 実際には聞けないまま,放置してしまう。

 子どもたちはあきらめて話しかけることすらやめてしまう。

 何か気に障ることがあると暴言を吐き,

 手がつけられない状態になる。

 勝手なルールをつくってそれを子どもに押しつける。

 「そんなルール守らなくていい」と横やりを入れられると,

 「ルールを守ることを教えるのは教師の努めだ」

 と逆切れする。

 丁寧に「ルールとは何か」「ルールを決めるのはだれで,どんな方法で決めるのか」

 「状況が変わればルールも変えるべき」と説明しても,
 
 「ルールとは守るべきもの」というただその一点しか主張できずに居直る。

 こんな人間が,教育現場に20年も30年も居続けることができたのは,なぜなのだろう。

 最大の理由は,「これではいけないんだ」という自覚が本人にないことです。

 「これではいけない」と悩むような人なら,病休に入って現場から離れることになるのに,そうはならない。

 管理職になったときに,本当に頭が痛いのは,こういう教師をどうやって「隔離するか」知恵をしぼらなければならないということです。

 教員採用試験に合格できない人から見て,どう考えても「自分の方がまし」という教師がいるのは,納得できないことかもしれません。

 自分の問題に気づけない人が書く文章かどうかは,本当にわかりやすい。

 「自分とは違う考え方をする人」を平気で攻撃できてしまうから。

 だから教育という仕事には,絶対に向かない。

 思考力が発達していない子どもを平気で攻撃し出すから。

 攻撃性が強いという自覚のない教師に,どれだけの子どもが犠牲になってきたことか。

 子どもを守るためにできることは,できるだけ子どもから「遠ざけること」しかない。

 

 地震保険に加入している世帯は,全体の何%くらいでしょうか。

 加入している人のうち,加入していない世帯の人に対して,「おかしいんじゃないの?」と言える人は,何%くらいいるでしょうか。

 加入しないことのリスクが大きいから,そもそも保険というものは成立する。

 しかし,加入すること自体にも,リスクはあるのです。さらに,保険も万能ではありません。

 加入することのリスクを隠して保険の勧誘をするような人にだまされてはいけません。

 持病があっても入れるような保険は高額になり,

 保険が役に立った,という人が非常に少ない場合に,保険は安くなるものです。

 いろんな角度から物事を考えなければならない,ということはわかっているのに,

 自分がそれをできていないことが,わかっていない。

 自己責任,自己決定権という概念には,いろいろな意味があることを自分で認識できていないからこそ,

 ~の考え方ができない人はおかしい,なんて主張をしているわけですね。 
 

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より