使える国立大学・使えない国立大学
権力をもっている人間には,自分が動かそうとしている人や組織を
「従ってくれる」か「従ってくれないか」だけで判断するようになってしまう癖があるらしい。
ある代議士は,~法案を理解してくれたから,別の~法案にも賛成してくれると思った・・・・・
という発言をしているが,これはつまり権力の側として「使える人間だ」と誤解してしまったという意味である。
教育の世界でも,同じようなことが起こっている。
「使える学校」とは,どんな研究指定でもハイハイと素直に引き受けてくれるところ。
「適切な判断を」と教育委員会に言われたら,教育委員会の言うとおりに動く学校。
「使える人間」が,本当に意義のある仕事をしているかどうか。
やがて,権力が「使える国立大学」と捉えているところから人材は去っていくだろう。
「人件費を削る」というねらいを実現させる手段としては,有効的かもしれない。
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