ムダなことをするゆとりが教員には必要
一見,ムダなことをしているようでも,とても大事な意味をもってくることがある。
そんな経験をしている教師は多いはないでしょうか。
最近は,いかにムダを省くかということにエネルギーが注ぎ込まれ,
ムダがないのにムダを省こうとするというムダな時間も使われるようになっています。
国立大学をめぐる議論もそれに近いでしょう。
残す気がないならばっさりと斬った方が時間のムダが省けます。
斬れないのであれば,余計な作文を書かせるのは時間のムダです。
そう考えると行政の仕事というのはムダの塊みたいなもので,
ムダではなかったことを説明することの方が難しい。
私が指導主事時代につくった「Q&A」のうち,全く利用されずに終わったものも少なくありません。
しかし,このムダこそが,今の力になっている,という考え方もできなくはないわけで,
冒頭の話に戻ります。
授業の中での無駄話。
これが意外とムダではなかったりする。
廊下での無駄話。
これがないと大きな判断ミスを犯す原因になったということも。
無駄な読書。
実は,目的もなく読んでいる本の中から,仕事の参考になるヒントが得られることもある。
ムダを大切にしようというムーブメントを起こすために,だれか本を書いてくれませんか。
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