教師は子どもに育てられる
指導主事は,教師に育てられる。
教師は,子どもに育てられる。
子どもは「見た目」だけではわからない。
「見取り」などという偉そうな言い方を教師はするが,
子どもは生きている。
そして自己形成のために常に揺れ動いている。
「この辺だろう」という読みも,あっけなくはずれることが多い。
がっかりする。傷つく。残念がる。
そういう教師を姿を見て,子どもは教師との距離をせばめていくとともに,
心の揺れもコントロールできるようになっていく。
子どもが期待に応えてくれるから,教師はやりがいをもてるのではない。
子どもが期待に応えてくれないことが,教師としての仕事のやりがいを高めてくれるのである。
こうすればうまくいく,などという簡単な仕事が教育だったら,
世の中のすべての親の苦労もなくなるだろう。
仕事を甘く見てはならない。
何よりも,教育という仕事を。
子どもという存在を。
人間というものの存在を。
問い続けている教師だけが,子どものおかげで成長できる。
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