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小学生をバカにするのはやめよう~「小学生以下」という侮辱語

 教師が批判されることに対しては敏感に反応する一方で,

 子どもの学力問題に対しては何の配慮もできないというのが「ダメな教師」の典型である。

 「小学生以下」という侮辱語は,小学生をも侮辱していることを忘れてはならない。

 昔のドラマでは,「お前は女以下だ」「女の腐ったような人間だ」という台詞があった。

 今では考えられない侮辱の仕方である。もちろん,あからさまな女性蔑視が表現されているからである。

 「子どもだまし」という言葉があるが,子どもでも見抜けるような「見え透いたごまかし」をすることを薦める「教師用マニュアル」が小学校向けにたくさん出版されている。

 これも小学生をバカにする教師を増やす原因になっている。

 小学生だから,このレベルだ,この程度の作為で,どうにでもなる,などと決めつけている人たちに,読んでもらいたい私の過去の記事がある。

***************************

 教え方が「上手い・下手」以前に正しい情報・姿勢が必要(2012年3月9日)

 子どものことがよくわかっている教師と,わかっていない教師との間には,決定的な差があります。

 たとえば,あることがらについて強烈な拒否感をもっている子どもがいたとします。

 そこに,「指導技術ナンバーワン」の教師がやってきて,授業をする・・・・。

 どんな失敗が待ち受けているかは,ご想像にお任せします。


 中程度の経験をもつ教師の落とし穴は,「技術」によって子どもを動かそうと考えてしまうことです。

 まるで小学生を相手にしているような,露骨に「こうすればできる」ことを訴える本のタイトルが散見されますね。

 そういうのに飛びつく教師は小学生レベルなのです。

 一人一人の子どもを知れば知るほど,教師によっては身動きができなくなりますが,「ブレ」なく,一定の態度で接してさえいれば,無意味に子どもを刺激したり混乱させたりすることはなくなります。

 絶対にブレてはいけないのは,教師たちは自分たちをことを「知ろう」と思ってくれている,そう実感させることです。

 子どもを知ることが,授業をする上では大前提で,たとえば教育実習などで初めて子どもと接する大学生などにとっては,最初に指導教諭から与えられる情報が,「生命線」となる場合すらあります。

 授業を通して,子どもを知る。

 子どもの考え方を知る。

 子どもの理解度を知る。

 子どもの関心の方向性,傾向性を知る。

 子どもと子どもの関係性を知る。

 こういうことを「知ろうとする」態度,姿勢,意欲,言動が,子どもを変えていきます。

 ある子どもが「強烈な拒否感」を抱く事例の一つが,「言っていること,やっていることがコロコロ変わること」。

 しかも,それが,正しい情報を根拠とせずに,感情のまま,変化すること。

 こういう大人に育ててはいけません。

 この記事は,以下の本の一節をヒントに書きました。

******************

 中西輝政著『情報を読む技術』サンマーク出版

 「交渉や戦いの巧拙よりも,情報の有無が勝負を決める」

 ・・・ロシアの送り込んだフランスの記者が,日本でつかんだ情報を,ロシアに伝えていた。もしこの情報がなければ,乃木軍が苦戦することはなかったかも。

 ・・・イギリスから,「ロシア皇帝の気が変わった」という情報が入らなければ,「日本はもう戦えないから,どんな不利な条件でも合意せよ」といった当初の命令に従って,南樺太も得ることなく,小村寿太郎は帰国することになったかも。

******************
 
 ・・・・私の記事でも「小学生レベル」の部分は訂正する必要がありそうですね・・・。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より