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「おもてなし」の科学的分析と授業改善

 東大とANAによる「おもてなし」の共同研究が始まるらしい。

 将来は,「マニュアル通り」の「おもてなし」が一般化するのだろうか。

 研究では,「おもてなし」の源泉が

>相手に対する「気付き」

 であると仮定して,客室乗務員の機内における行動やチームワークなどを研究して,

>「気付き」の能力習得プロセスや予測行動

 などをモデル化することを目指すそうだ。

 「おもてなし」の心は,型どおりに動くロボットのような人間からは伝わってこない。
 
 また,ロボットのような人間からは,「気付き」が得られにくい。

 「お互い様」の感覚が共有できるからこその「おもてなし」であると私は考えるので,

 一方的な「サービス」の技術の一環としての研究が進んでいきそうな雰囲気は,残念である。

 小さい頃に祖父母に面倒をみてもらった人が,高齢者に対する気付きができるなど,

 客室乗務員の生育歴なども研究の対象になるのだろうか。

 職業人としての適性は,子ども時代までさかのぼって考えるべきである,という研究成果は出てこないだろうが,特定の分野への「気付き」には敏感な人は,別の方面には全く鈍感であるといった

 個人差ではなく個人内格差は研究の過程で見えてくるかもしれない。

 同じタイプの客室乗務員を同じ便では働かせないという指針が得られる可能性もある。

 少し目先を変えるだけで,
 
 「おもてなし」の科学的分析は

 教員の指導力育成や授業改善にそのまま応用がきくように感じるが,

 先に書いたように,人間社会には「おもてなし」の前提として「お互い様」の気持ちが必要だと思うので,

 子どもに「先生,気付きの力が弱いですね」などと「評価」されてしまう教員が出てくるのは気の毒である。

 余談だがGoogle翻訳で「おもてなし」はホスピタリティと訳せていたが,

 「お互い様」の翻訳はなかった。

 「悪いのはそっちも同じだ」という用法での「お互い様」はあるようだが・・・。


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  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
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