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ICT教育の落とし穴

 弘中勝さんのメルマガ『ビジネス発想源』は何年か前から購読させてもらっていますが,「今日の発想源」はもう3859回に達しています。

 「イメージだけ膨らんでも」というタイトルに示された内容は,ICT教育に力を注ごうとしている人たちにとって,頭に入れておいた方がよいものだと思いました。

 情報にあふれている現代では,たとえば職業についても,イメージがつくりやすい。

 そのイメージは,受け手の都合のよいように形成されていく。

 だから「3年までに3割が仕事を辞める」ような事態になる。

 インターネットなどで検索してわかる情報は,

 「たんなる一面にすぎない」ことが自覚できずに,

 スマホやパソコンの画面だけを見て,自分の都合のよいイメージだけを膨らませていた若者が,

 「現場」の「真実」にふれると急にやる気をなくしていく。

 こういう事態を防ぐことが学校教育にとっても重要であって,

 ただわかりやすい,興味をもたせやすい,という理由だけからICT機器の導入を進めていかないように,心しておくことが大切です。

 今までは,個人で勝手につくったイメージで失敗していた人たちが,

 「学校でこう習った」「学校で学習させられた」ことを理由に失敗していくことがないように。

 学校でしかできないこと。

 それは,たとえ効率は悪くとも,どこかに出かけていって,実物に触れること。

 本人に取材して,確かめること。

 そういう活動こそが「特別活動」らしいものの代表であり,

 修学旅行のような宿泊行事が単なる「観光」で終わらないための工夫が必要なのです。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より