なぜ授業中に生徒が寝てしまうのか?
教育実習生だけとは限らないでしょうが,実習期間によく話題になります。
どうして寝てしまうのだろう?
授業がわからないから?
説明ばかりだから?
わかりきったことだけ話しているから?
つまらないから?
なかなか「本題」にたどりつけないことが多いのですが,
これって,自分がかつてそうだったことをふり返っているだけにすぎないのでしょう。
寝ていて支障があったという経験をどのくらいしてきたのでしょうか。
もしたいした影響がないのであれば,
「生徒が寝てしまう授業」の存在自体に支障がないことになってしまいます。
そして,実際に多くの学生は,支障がなかったことを知っています。
授業中に寝ていることで,何か重大なものを失ったことに気づけないのが不思議です。
何を失ったのでしょうか。
小学校の先生にとっては,なかなかわかりにくいことかもしれませんが,
職員会議や研修で講師の話を聞いているときの自分を思い浮かべてみてください。
高校生や大学生のころの自分をふり返ってみてください。
寝ていて重大な支障になったことはありますか?
何か重大なものを失った実感はありますか?
スイッチをオフにしているのは,先生の「どのような指導方針」なのでしょうか。
一つだけ付け加えておきます。
グループでいろいろ話し合っている場面を見て,
「寝ている子どもが多いな」と思う人はほとんどいないでしょう。
でも私はよく,「眠っている子どもが多いな」と思います。
『学び合い』は,能力を眠らせておくシステムだということに,
気づいている人がどのくらいいるでしょう。
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