日本に150年ぶりの遷都はあり得るか?
870㎞という深いところを震源とした珍しい地震=深発地震が発生し,日本列島全体が揺れた。
特に,関東地方の震度が大きかった。
これは,関東地方の地盤が他と比べて軟らかいことの証明になったようだ。
もっと沿岸に近いところで発生する地震では,関東地方の中でも震度が大きい場所が見つかる。
「関東地方全体の地盤が軟らかい」ことに気づかされたことは,新鮮な驚きであった。
日本は,最も地盤が軟らかい地域に,最も人口が集中している国である,ということである。
台風や集中豪雨などによって,山崩れや土石流が発生し,住宅が押しつぶされる様子を見ると,
「ここではないほかの場所に住宅があったら」とつい思ってしまうが,
地震の場合は,いずれ「関東地方でなければ」と思ってしまう日が来るのだろうか。
首都機能の移転は,地震災害対策としても,重要な国家政策の一つだろう。
あるいは,文化的外交の拠点を東京から京都に「戻す」・・・・
つまり皇居の移転によって,皇室の安全を守ることを主張する人も増えてくるかもしれない。
もちろん地震災害が京都では起こらないというわけではない。
しかし今回の地震による揺れの大きさの状況を見ると,関東地方はずば抜けて危ない場所である。
一方で,この地震によって楽観的な見方も生まれている可能性がある。
「震度5といっても,この程度なら・・・・」
油断
警戒
楽観
悲観
不安
用心
・・・
気象にしろ,地震にしろ,
今生きている一人の人間が「経験したことがない」程度のことは,
地球の歴史から見れば全く「珍しい現象」とは言えないことだけは自覚しておくべきだろう。
« 「正しいことをしている」という信念は危ういもの | トップページ | 佐藤学に見えていないもの »
「ニュースより」カテゴリの記事
- 止まらないビールの需要減(2018.12.30)
- 五輪ボランティアの数字を見て(2018.12.27)
- 南青山に似た環境の公立学校は,頑張った。(2018.12.23)
- 愛校心によって大切なものを失った経験から(2018.12.16)
「リーダーシップ」カテゴリの記事
- ネガティブ・ケイパビリティ~解決困難な問題に正対し続けられる資質能力(2017.12.04)
- マリオが総理大臣ならピカチュウを防衛大臣,ハローキティを外務大臣に(2017.12.02)
- 「大人になったら教師はいなくなる」は大間違い(2017.11.27)
- 準備体操なしで全力疾走させるような授業はアウト(2017.11.26)
- 教師の成長力を奪う力(2017.11.19)
「歴史学習」カテゴリの記事
- 皇族への言論弾圧(2018.11.30)
- 正倉院展を訪れて(2018.11.06)
- 日本における戦後の急速な発展を支えた教育とは?(2018.09.22)
- 近づきにくい人に近づく方法(2018.09.10)
- 縄文女子と飯盛山のさざえ堂(2018.08.15)
「社会科」カテゴリの記事
- 止まらないビールの需要減(2018.12.30)
- 皇族への言論弾圧(2018.11.30)
- ありえない課題設定・・・EUが1つの国?(2018.11.24)
- 1000人当たりの暴力行為発生件数ワースト5は(2018.10.29)
- 創造性を奪うポートフォリオ評価(2018.06.05)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント