「イスラム国」の「絶対」を知る
イスラム・・・イスラームとは,「絶対服従」という意味です。
何に絶対服従しているから,今のようなことになっているのか。
読書編で紹介した相澤理著『はじめての哲学・宗教』(大和書房)
・・・副題はすごく控えめな表示で・・・・
「センター倫理でびっくりするくらいよくわかる」です。
さて,ここで引用されていた,イスラーム教とユダヤ教の共通点と相違点を知る問題は,「一般教養」として大切な情報を私たちに伝えてくれるものだと思い,掲載させてもらうことにしました。
センター試験というのは,問題自体の選択肢はつまらないのですが,問題を解くうえで示されている資料はおもしろいものが多いのです。
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【クアルーンの十の戒律】
神に並ぶものを配してはならない
両親によくしなさい
貧乏を恐れて子を殺してはならない
醜悪なことに近づいてはならない
理由なく命を奪ってはならない
孤児の財産に近づいてはならない
十分に計量し正しく量れ
発言する際には,公正であれ
神との約束を果たせ
神が示した正しい道に従え
【モーセの十戒】
私以外のどんなものも神とするな
像を造って,ひれ伏してはならない
神の名をみだりに唱えてはならない
安息日を心に留め,これを聖とせよ
父母を敬え
殺してはならない
姦淫してはならない
盗んではならない
隣人に関して偽証してはならない
隣人の家をむさぼってはならない
****************
とても似てますね。生活を送っていく上で,私たち日本人からすると,とても不便そうなところも。
でも,「教育勅語」と同じ内容もある。
なぜ同じ根っこをもつ人間どうしが殺しあうのか。
人間ってまったく違いすぎる人より,少し似ていて違う人の方が憎みやすいという性質はないですか?
グローバル化だ,異文化理解だ,といっている人たちは,
おとなりの国との将来像をどう描いていらっしゃるのでしょう。
自分の答えはないのに,それを子どもたちに「自ら」探させようとしているのが,
「新しい教育」を唱える人たちの行動パターンです。
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