年賀状からわかる伸びている子どもたちの共通点
20年以上にわたってたまってきた中学生や卒業生からの年賀状を整理しながら改めて振り返ってみると,個性的なデザインやコメントがたくさん見つかり,受け取ったときの記憶に残っていることに気づかされます。
送り手に強い印象を残してくれる生徒というのは,みんなよく成長してくれている気がします。
「気がする」だけかもしれませんが,それだけ印象の強い年賀状を送ってくれた生徒のことを心にかけ,授業中だけはなく行事や部活動のときも何気なく見ていたのでしょう。
一方で,親が勝手に出したのかも知れない,何のコメントも入っていない年賀状をくれた生徒の日常生活はなかなか思い起こせません。
グローバル人材に限らず,これからの社会を生き抜いていくための資質として,自分の印象を強く相手に与えることができるような・・・たとえ10×15㎝程度の大きさでも,自分が伝えたいことをしっかりとPRできるような力を持っていることが必要なのかもしれませんね。
成績を伸ばすコツは,「媚びを売る」とか「ごますりをする」とかいうことではなく,「とにかく頑張りますので応援して下さい」というようなメッセージを先生に向かって出すことにあるのかもしれません。
手を抜けば,自分が自分に嘘をついたことになるので,教師に向けてのメッセージも実は自分に対するメッセージと同じであることがわかります。
今年のナンバー1は,中学校2年生からの,毛筆で大きく伸び伸びとした文字を核にしたメッセージ入りの年賀状でした。
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