「脱ゆとり」の成果をはかる前に・・・
今年のセンター試験については,現役生が「脱ゆとり世代」であることを指摘していたメデイアが多かったようです。
できたらさらにつっこんで,
「ゆとり世代」の浪人生,あるいは,去年に受験した現役生の得点と,「脱ゆとり世代」の現役生の得点を問題の難易度を加味して比較してみてほしいところです。
「脱ゆとり世代」は「優秀」なのでしょうか。
出題ミスだった問題などを眺めながら,どうでもよいことを聞いている・・・・もう知識のみで思考力がいっさい必要とされないようなものが多いこと自体が「問題」なのだろう,と改めて実感しました。
実は,「ゆとり世代」に期待されている学力というのは,現状のセンター試験ではほとんど測定されていないのですね。
「ゆとり世代」が受験するうちに,大学入試改革はスタートするべきでした。
こういうちぐはぐな政策の変化の背景には,自ら責任を負う「覚悟」のいらない役人たちの仕事のあり方自体の問題があるように思います。
まだしばらく教育現場に登場してくる「ゆとり世代」の人たちには,「自分たちしか経験していない何か」を自信の柱にして,堂々と教壇に立ってほしいと思います。
向かい風はきっと激しいものと予想されますが,吹き飛ばされずに,しぶとく立ち続けて下さい。
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