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不便な時代だからこそ必要とされたもの

 教育現場では,自分の主張を堂々と管理職に伝えられる人は少ない。
 
 そもそも自分の主張がある教師が少なくなっているという問題もあるが。

 企業でもそれは変わらないことだろう。

 受験勉強を悪役にしたい人たちは,それを

 「出された問題に対する最適な答えを出す人間が競争に勝つ」

 クセがついてしまったからだと批判するかもしれないが,

 その問題が今回のテーマではない。

 思い通りにコトが運ばないとき,それを

 「分からず屋の上司のせい」にするのは簡単だが,

 それはただの「逃げ」にすぎない。

 現代よりももっと「不便な時代」を生きた人々・・・・・・

 門地がモノを言う時代に生きた江戸時代の人々は,

 その「不便」をどう克服してきたのか。

 その事例が週刊東洋経済11月22日号のコラム

 「生涯現役の人生学~童門冬二」で紹介されている。

 「不便」に対処する手段は,
 
 「知恵」である。

 歴史を学ぶ意味とは,

 今より諸活動の条件が悪い社会の中で,

 人々はどのように生き抜いてきたかを知ることにある,

 という見方もできる。

 便利な世の中になると,どんどん「知恵」が

 不必要になっていく。「工夫」もいらなくなる。

 そう考えれば,「金がない」ことは,不利な条件では

 あるものの,「知恵」「工夫」が必要な状況であり,

 人間の真価を問うことができるという好条件である

 と考えることもできる。

 「人がいない」ことへの対処も同様である。

 問題は,「知恵をしぼろうとする人がいない」ことである。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より