ブログでの泥仕合と炎上商法
泥仕合には,「本当の勝利」はない。
結局,失う物をたくさん持っていた方が負ける。
失う物がない者だからこそ,
泥仕合に持ち込むメリットがあるのである。
双方とも泥仕合で狙っているメリットが
あるとすれば,「知名度が上がる」という
ことである。
ブログでは,「アクセス数が増える」ということ
である。
10月20日に行われた橋下市長と在特会会長の
「公開討論」は,結局,多くのメディアによって
黙殺されたために,「注目を集める」という
ねらいは十分に達成されなかったことになる。
小田嶋隆のコラム(日経ビジネス)では,
「橋下市長の失敗」の原因が書かれている。
>話を聞かない人間を論破することは不可能
罵倒合戦に終わった「公開討論」について,
子どもたちの多くは「民主主義の危うさ」を
感じてしまったのではなかろうか,
というのが私の不安である。
炎上商法というものがあるようだが,
ごくわずかな期間の注目やもうけを最大化
するために,多くの犠牲を払うのは,
長期的に考えれば最も非効率的な方法
ではなかろうか。
しかし,時代は,「今だけが大事」といった
価値観を肯定する方向にどんどん流れて
しまっている気がしないでもない。
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