逆立ちしても「学び合い」が分からない人
「学び合い」とは,単なる「教え合い」ではないはずだ,
という趣旨のことを指摘した。
中学校の教師の多くが,「学び合い」の理念は
いいものだと感じつつも,なかなか実践できないで
いることだろう。
たとえばあなたが教師だとして,年間にどのくらい,
自分の授業を他の教師に見てもらっていると
思うだろうか。見てもらいたいと願うだろうか。
「できれば授業は見られたくない」と思うだろうか。
教師の「学び合い」といえば,たとえば
他教科の教師から,その教科の特性との比較から,
自分の教科への批判なりアドバイスなりを
もらったりして,参考とするケースを想像してみて
ほしい。
こういう経験を多く持っている人は,
「学び合い」とは何かを何分でも語れるだろう。
しかし,そもそも「学び合い」を経験したことが
ない人に,「学び合い」とは何かを考えてもらう
のは難しい。
だれでも真似ができそうなことに飛びつくと,
痛い目に遭う。
大切な道より,容易き道を選びがちなのが
人間というものである。
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