ウェブページ

最近のトラックバック

本の検索・注文


  • サーチする:
    Amazon.co.jp のロゴ

« りんご農家訪問 | トップページ | 親と子に苦しめられるのが教師の仕事 »

教師は苦しい環境の中だからこそ育つ

 教師は,厳しい環境の中だからこそ,成長できる。

 そういう信念がある人事の担当者は,優秀な人材を

 惜しむことなく荒れた環境の学校に送り込んできた。

 荻生徂徠の『政談』では,人材登用がトップの最大の役割

 だと強調している。

>国を治める道は,人を知る事が一番肝要なことだ。ではいかにして人を知るかといえば,その人を一日観察すればその人の器量がわかる訳ではない。

 人を知るというのは,使ってみてはじめてわかるのである。そうでなく自分の眼識で人を見分けようとすれば,所詮自分好みに合った人を,器量ある人だと思うことになる。愚の至極である。

>太平久しくなれば,能力のある人は下から出て,上の人は愚かになっていく。というのも,すべての人の才智というのは様々な難儀や困窮をするところから生まれるものだからである。

 耳の痛い話である。

 異動先の学校が荒れていると嘆く教師が情けないのは仕方がないとして,

 落ち着いた学校に異動して喜んでいる教師には,その環境がどれだけの落とし穴になっているか,想像できるだろうか。

 「その教師たちが学校の荒れを招いた」と評価される日が想像できるだろうか。

 「どうせ数年で異動だからどうでもいい」と無関心でいられるのだろうか。

 教師は,どのような環境にあったときに最も成長できたと思える存在なのだろうか。

 このプロセスを経験したことがない「大学」という閉鎖空間で長い年月を過ごしている「教員」たちには,わかるはずもない問いである。

 「学生のレベルが低くてやりがいがない」と思っているような教員に,「教師」が育てられるわけがない。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 教育ブログ 教師教育・教員養成へにほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ
教育問題・教育論 ブログランキングへ

« りんご農家訪問 | トップページ | 親と子に苦しめられるのが教師の仕事 »

教育」カテゴリの記事

教育改革」カテゴリの記事

リーダーシップ」カテゴリの記事

学校評価」カテゴリの記事

教職教育」カテゴリの記事

仕事術」カテゴリの記事

教師の逆コンピテンシー」カテゴリの記事

教育実習」カテゴリの記事

教員の評価」カテゴリの記事

教員研修」カテゴリの記事

グローバル人材」カテゴリの記事

生活指導」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 教師は苦しい環境の中だからこそ育つ:

« りんご農家訪問 | トップページ | 親と子に苦しめられるのが教師の仕事 »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より