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「就職」ではなく「就社」,「就校」意識の重要性

 ものごとにはメリットとデメリットが必ずある。

 サイバーエージェント社長の藤田晋は,ベンチャー企業

 にはめずらしく,終身雇用を掲げている。

 起業前は実力主義が大切で,終身雇用は終わったと

 考えていたそうだが,経営者の立場になってみると,

 社員の会社への帰属意識,一体感が重要だという

 ことがわかったらしい。

 企業の業績は,絶対に右肩上がりが続くとは限らない。

 厳しい時期も迎える。

 そういうタイミングで,社内でスキルを磨いて能力向上

 を重ねた人材が,簡単に他社へ流出してしまうようだと,

 企業の存続自体が危うくなる。

 もちろん,安定性にあぐらをかく人間もいるかも

 しれないが,安定性があってこそのすばらしいアイデア

 が生まれるかもしれない。

 変化の激しい社会を生き抜くため,企業には

 柔軟な対応が求められる。「これは私の仕事じゃない」

 「この仕事は専門じゃないからやらない」

 などという社員が多ければ,大規模なリストラと

 新採用をその都度行わなければならなくなる。

 日本の国民性に合った経営は,実は

 グローバル化が進む社会だからこそ,

 「生き残る」ために欠かせないものなのかも

 しれない。

 

 こうした企業があることを視野に入れて,

 公教育の現場を見てみよう。

 数年で異動のある,公立学校の教師のどれだけが,

 「就校」意識をもっているだろう。

 安定性はある。しかし,異動がある。

 もちろん異動には,非常に大きなメリットもある。

 「良い経営が拡大しやすい」というものである。

 しかし,その長所を生かす経営がなされているか

 どうか。

 「どうせあと○年でいなくなるのだから・・・」

 という意識で,学校の課題に着手しようとしない

 教員はいないだろうか。

 「どうせ公立の子どもだから・・・」

 といって,十分な学習指導を行わない教員は

 いないだろうか。

 公務員になっている教員たちの中には,

 公務員でいる資格が本当にあるのだろうかと

 疑問符がつく人間が少なくない。

 自分の子どもに生徒の成績データを見せている

 「バカ親」教師は,いったいいくつの「罪」を

 犯していると言えるのだろうか。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より