うんざりする「再放送」,待ち遠しい「再放送」
学力ネタの記事がほとんど過去の記事の繰り返しのようなブログがあるが,
こういう「再放送」の類の授業が,学校現場では行われている。
それが子どもの学習意欲をそぐことにつながっていることに,
自分自身がそうであった人を含めて多くの人が納得するだろう。
たとえ同じような趣旨の主張でも,二度目に出すときは少し新しい情報を
入れるとか,たとえを変えるとか,見る角度を変えるなどの工夫がほしいが,
それができない頭の固さは,
「これが正しいことだ」「このことを伝えなければならない」と
自分が強く信じていることの証拠でもある。
しかし,それが通用するのは,宗教の世界の話である。
「こんな授業,もう一度,受けたい」という授業ばかりが学校で続くことはない。
しかし,そういう気持ちを1年間の授業で1回でも受けることができた子どもの
学力は向上していく。
子どもは教師への目が変われば,それだけで授業の吸収力がUPする。
ただ厳しいだけのように見えていた教師が,おもしろい授業をしてくれるだけで,
学力向上には絶大な影響を与えることになる。
ある学校には,研究上,絶対的な「掟」がある。
それは,「他の教師の真似をしてはならない」ということと,
過去に成功した事例を「繰り返さない」ということである。
常に新しいものを追究していく意欲そのものが,教師が子どもに伝えていく
もののすべてである,というのが私の極論である。
記事も一緒,ついてくるコメントも一緒では,
期待感もなにもあったものではないが,
思い出したかのようにときどき「使用禁止用語」が飛び出すために,
監視は続けなければならない。
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