社会学者の「妖怪」発言と女性議員
9月はじめのニュースで,ある社会学者の発言が話題になっていたのを知った。
女性閣僚が非難の対象になっているニュースからのつながりである。
「妖怪」という言葉に秘められた思いは,各年齢層によって,大きく異なっている
であろうことがまず念頭に浮かんでいる。
子ども世代にとっての「妖怪」は,マスコットのようなものである。
50代くらいまでの人なら,「ゲゲゲ」を知っていれば,「妖怪」らしい「妖怪」を知っている。
はるか江戸時代に遡ると,葛飾北斎は本当におどろおどろしい「妖怪」を描いていた。
私には,社会学者の発言の意図がよくわかる。
なぜなら,そういう雰囲気をまとった人は,女性議員だけとは限らないからである。
これ以上は書けない。
昔が懐かしい。
自分自身を「妖怪」と呼んでいた人がいた・・・いや,「魔女」だったか?
政治の世界で生きている人は,私たち一般人からすると,「妖怪」そのもののような
気もするが,実は今年に入ってある衆議院議員の方とお会いできて,
私の「政治家」像は少し書き換えられることとなった。
完全に書き換わることは不可能だろうが,人との出会いというのは大事なものである。
本物の「妖怪」なら,いくらでも自分や身内のミスはごまかせるだろう。
しかし,少なくとも議員の方々には,誠実でまともな人間であってほしいと切に願う。
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