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新聞の読者を増やす方法

 今回の池上彰と新聞社とのやりとりでは,

 新聞社の情けなさと池上彰のジャーナリスト根性の気高さとの対照が際立ったが,

 「新聞を売る手法」として有効なものがあることに気づいた人もいるのではないだろうか。

 今は,ネットで情報がいくらでも手に入るから,新聞を配達してもらわなくてもすむ,という人が増えている。

 それなのに発行部数が数字上,あまり低下していない理由はわからないが,この先,

 発行部数が飛躍的に増える,というビジョンをもっている新聞社は多くないだろう。

 どうしたら新聞の発行部数を増やすことが可能だろうか。

 すでに,「初心に戻ること」など,新聞社内では議論は尽くされていることと思う。

 しかし,外部の人間にしかわからないこともある。

 「そこでしか読めないもの」「そこで読めるからおもしろいもの」が読めること。

 たとえば,

 「新聞記者による自由な投稿コーナー」

 「会社の事情でボツにさせられた原稿の特集」など,

 自社への批判も含めて,「編集部を通過しない記事」がたくさん読める,となったら,

 どうだろう。

 特に,強烈なその新聞の批判と,その批判への反論を自由に記者が述べる。

 まさに,「言論の戦いの場」が繰り広げられ,しかもそれはネット上では公開されない

 (新聞の内容をネットに掲載することは許可しないこととする)となれば・・・・。

 私もそうだが,まだ紙の新聞のスクラップをとっている人はそれなりに存在する。

 紙でしか読めない,というものがあれば,新聞の「価値」は上昇するのではないか。

 とここまで考えてみて,あらためて,「紙」で情報を配達する,というシステムが,

 国民の「基礎学力維持装置」になっている気もするが,

 絶対になくてはならないものか,と言われると,はてなマークがついてしまう。

 各新聞社から優秀な記者だけを集めて,本当に読む価値のある内容ばかりの新聞ができればよいのだが。

 本当にいい記事を書くための「取材費」は,分野によっては莫大なものになる。

 コストとの天秤がけで,結局,安易で大衆受けする,元手がほとんどかからないようなものだけで

 紙面が埋められていく現状の方が売れてしまうという,新聞社も責められないようなこともある。

 質のよいメディアが生き残れるようにするために,できることも考えたい。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より