議論をすべき相手がいない
文部科学大臣と,静岡県知事の主張のどちらが正しいか。
「知る権利」を保障してくれるのはどこか。
議論すべきことはたくさんあるが,お互いに,議論をすべき実体が存在しない。
議論は大事だなどと言いながら,
議論すべき相手を「頭がどうかしている人」などと決めつけていては,
何も始まらないのである。
そもそも,事例で出している内容が,
今回の学力調査の結果の扱いのようなものではなく,
議論の余地のないというか全く議論する価値のない事例だから,
議論しようとする気が全くないのに,「議論が大事」などと主張しているものであることがわかる。
教育の世界では,こういう事例が山のようにある。
何か学校で新しい研究を立ち上げようとするとき,
「ただでさえ忙しいのに」と研究内容を聞く前から反対するような人間・・・・
「反対ありき」の集団が長い間,学校を本当につまらないものにしてきた。
公立学校が背負っているものは,決して軽くはない。
しかし,そもそも,そういうことがわかっていて,堂々と職に就いた人間で構成される場所であることを信じたい。
学校では,もっともっと,「いい方向へ変える」ための議論を増やしてほしい。
「議論のための議論」が好きな連中がいるのも学校の特色だが,
そんな議論をしている暇をなくすような,「前向きな議論」の題材を管理職は提供すべきである。
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