ウェブページ

最近のトラックバック

本の検索・注文


  • サーチする:
    Amazon.co.jp のロゴ

« LINEの経営戦略を社会科の教材に | トップページ | 「禅」から学んでほしいこと~基礎・基本の「知識」を甘く見てはいけない »

基礎・基本は「知識」だけではないことに注意!

 教員採用試験の面接試験で聞かれたら絶対に答えられないといけない質問の一つが,

>学力の3要素は?

 です。

 解答は,

① 「基礎的・基本的な知識・技能の習得」

② 「これらを活用して課題を解決するための思考力・判断力・表現力など」

③ 「主体的に学習に取り組む態度」

 の3つになります。

 少しレベルが高くなりますが,

>「学力の3要素」という言葉を初めて使ったのはどこ?

 と聞かれたら?

 さらに,何を重視すべきと考えられていたところからの提言か?

 中央教育審議会初等中等教育分科会の教育課程部会内に設置されたワーキンググループがありました。

 文書名は,

 「児童生徒の学習評価の在り方に関するワーキンググループにおける審議のまとめ」(平成22 年3 月)

 です。経緯はこのグループ名からわかります。

 残念ながら,観点別学習状況の評価の変更までたどりついていませんが,

 できれば早い時期に「前言撤回」で自分が優位に立てる人間がトップになって着手してもらいたいものです。

 さて,誤解されやすいのが,

 ①の「基礎的・基本的な知識・技能の習得」で,

 ここには「知識・理解」の「基礎・基本」ではなく,

 「資料活用の技能と表現」の「基礎・基本」も含まれています。

 ですから,教師が話をしてばかりいて,

 「ここをおさえておけば(だいたい教科書の太文字部分だったりする)いいだろう」

 なんていう態度でいると,習得できないのが「技能」なのです。

 ③の「主体的に学習に取り組む態度」なんて評価はできないから,

 説明だけで時間のほとんどを費やした方が,「授業が進む」と考えている教師の場合は,

 間違いなく②「課題を解決するための思考力・判断力・表現力」の評価はできません。

 なぜなら,それを評価できるような場面が授業にないのですから。

 まだ授業の「基礎・基本」の概念が理解されていないのが学校現場の課題です。

 授業の指導はどんなに待っていても変えられない。

 だから,評価から変えていく。

 そのためにも早く見直すべきなのが,観点別学習状況の評価です。


にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 教育ブログ 教師教育・教員養成へにほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ

« LINEの経営戦略を社会科の教材に | トップページ | 「禅」から学んでほしいこと~基礎・基本の「知識」を甘く見てはいけない »

教育」カテゴリの記事

学習指導要領」カテゴリの記事

教育改革」カテゴリの記事

学習の評価」カテゴリの記事

学力向上」カテゴリの記事

教職教育」カテゴリの記事

教師の逆コンピテンシー」カテゴリの記事

教育実習」カテゴリの記事

教員の評価」カテゴリの記事

教員研修」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 基礎・基本は「知識」だけではないことに注意!:

« LINEの経営戦略を社会科の教材に | トップページ | 「禅」から学んでほしいこと~基礎・基本の「知識」を甘く見てはいけない »

2021年11月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
無料ブログはココログ

宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より