グローバル人材の育成を語る人材の不足
海外の勤務の経験を語っていただくコーナーを設けたところ,
大きく分けて二つのタイプの講師がいることがわかった。
一つは,残念なことながら,
その方が特別な経験をされたようには感じることができず,
別に経験がなくても話せそうな(それは教師ならとてもよくわかる感覚なのです)ことばかりを
話していたり,
海外勤務によって特に優れた能力を培われたようにも思えない人。
もう一つが,本当に貴重な「その人からでないと聞けなかったであろう」情報を伝えてくれる人。
あるグローバル人材育成の本に,こんな内容が紹介されていた。
>会議のときは,ひそひそ話をしてはならない。
これ,中学校の道徳の時間に習うような話でしょう。
いいえ,家庭での教育で身についているはずの力でしょうね。
ある研修会で,グローバル人材育成の必要性についてお話をうかがいましたが,
話をしている人が,どうも「グローバル化」の意味をわかっていないように
(分かっている範囲は,文部科学省が必要だと考えている,という程度のように)
思えてならないことがありました。
日本には,グローバル人材の育成が大切だということを実感を込めて話せる人がどのくらいいるのでしょうか。
そして,その話を聞いて,本気で育成に努めようという気になる人が,どのくらいいるのでしょうか。
さらに,本当にそういう人材を目指して学習に励む子どもは,何%くらい現れてくるのでしょうか。
どこから手をつけていけばいいのでしょうかね。
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