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東京の「室町」で見た,暑さを忘れるほどの「ショッピング意欲」

 教師は社会を知らないと皮肉られることが多いですが,

 それはもちろん教師に限ったことではなく,たとえば今,東京のまちがどのように変化しようとしているのか,

 現地を歩いたことがある人でないとわからないことが多いでしょう。

 東京に「室町」という言葉が入った地名があるのをご存じの方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。

 東京都中央区に「日本橋室町」という場所があります。

 今日はコレド室町に出向いたのですが,この暑さのなか,大勢の人でごった返していました。

 日本橋と言えば,三越,三越と言えば,三井越後屋・・・・江戸時代に日本橋で生まれた呉服店。

 日本橋室町には三井不動産の本社がありますが,

 この会社が,

>残しながら、蘇らせながら、創っていく

 をコンセプトに,日本橋地域の活性化と新たな魅力を創造するプロジェクトを実行中です。

 「日本橋再生計画」に沿って,日本橋も大きく変わろうとしていますが,

 「残す」「蘇らせる」というキーワードは,

 ぜひとも教育の世界でも使ってほしいものです。

 教育の世界で,これからも「残す」べきものは何なのか。

 そして,すでに「失われた」可能性もある,「蘇らせる」べきものとは何なのか。

 私が一教師として危惧していることは,

 学校の先生は忙しい,忙しすぎる,などという声が高まって,

 本来,すべき仕事をどんどん失っていってしまうことです。

 公設民営化の流れなどは,そういう動きを助長させかねません。

 教師は「忙しさ」のなかに本当の「充実感」を覚えており,

 それが子どもに伝わることで,本当によい関係が築けているのです。

 やることが限られて,さっさと家に帰るような教師が増えれば増えるほど,

 学校という社会で育まれてきたことがどんどん消滅していきます。

 そういう経験をしてきた親世代が,失われつつある今の学校に背を向けるのも

 時間の問題かもしれません。

 買い物に夢中で暑さを忘れてしまっているかのように見える人たちは幸せそうでしたが,

 学校の未来を想像することで寒気をおぼえるというのは悲しいことです。

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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より