ウェブページ

最近のトラックバック

本の検索・注文


  • サーチする:
    Amazon.co.jp のロゴ

« 容姿の美しさと心の醜さ | トップページ | 「わかりやすい理由にとびつく」というわかりやすい誤り方 »

3054件という数字が意味すること

 都立高校入試の採点ミスの数字には,どのような意味があるのだろうか。

 点検を行った高校は全部で175校。このうち,158校でミスが見つかっている。

 次のようなミスのうち,最も多いのはどれだと思われるだろうか。

 あり得ないミスは,どれだろうか。

1 誤答を正答として採点した。

2 正答を誤答として採点した。

3 部分点を与えていなかった。

4 誤って部分点を与えた。

5 部分点の基準等が不統一であった。

6 合計点の算出に誤りがあった。

 平成25年分で,1から順に,467件,322件,36件,102件,102件,390件となっている。

 部分点が認められる問題は少ないから,ほとんどまんべんなく,ミスが起こっていることがわかる。

 もともとはミスがゼロだったはずの入試の採点で,何回かの調査の結果,

 平成25年分だけで1419件のミスが見つかった。この数字が確かであると容易に信じられない気持ちもわかるだろう。

 再発防止策というレベルではすまないことは,だれでもわかる。

 1校数百万円を費やして,マークシートで採点できるような仕組みに変わることも,納得できてしまう。

 それでも,何か腑に落ちない気がするのは,

 過去に遡れば,いったいいくつのミスがあり,

 計算ミスとか自分だけ都合の悪い採点方法によって不合格になってしまっていた生徒が,

 いったいどれだけいたのだろうか,という疑問も起こるからだろう。

 さらに言えば,都立高校の教師たちだけがミスを犯すとは考えにくいわけである。

 公立高校の教師たちにとっての入試業務とは,どういうものか。

 はるかに倍率が高い私立高校の入試業務では,特別なボーナスが出るところもあると聞く。

 うらやましく思えているのは,お金のことだけだろうか。

 いずれにせよ,「あってはいけないはずのミス」を防ぐ方法がない,

 という判断は,正しかったように思える。

 そして,私のように公立中学校にいた者の金銭感覚からすれば,

 お金で解決できるあたり,さすが「都立」という実感もわく。

 少なくない人たちが,「公設民営化」への道が開けるのも遠くないと思っていることだろう。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へにほんブログ村 教育ブログ 教師教育・教員養成へにほんブログ村 教育ブログ 社会科教育へ

« 容姿の美しさと心の醜さ | トップページ | 「わかりやすい理由にとびつく」というわかりやすい誤り方 »

教育」カテゴリの記事

教育改革」カテゴリの記事

リーダーシップ」カテゴリの記事

学校評価」カテゴリの記事

教職教育」カテゴリの記事

仕事術」カテゴリの記事

教師の逆コンピテンシー」カテゴリの記事

教員の評価」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3054件という数字が意味すること:

« 容姿の美しさと心の醜さ | トップページ | 「わかりやすい理由にとびつく」というわかりやすい誤り方 »

2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
無料ブログはココログ

宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より