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教員採用試験合格を目指して~目標をもう一つ,加えておく戦略

 首都圏の指導主事の先生に聞いたある話から,

 改めて紹介したい,教員採用試験必勝法がある。

 今,一部の都道府県教育委員会が頭を痛めている問題は,

 「管理職」不足である。

 ある県では,管理職試験の倍率が,ある県立高校の入試倍率よりも低いと揶揄されている状況のようだ。

 採用段階から,「将来は学校経営をしたい」という意欲をもっている人を狙ってくる可能性もある,という話である。

 昔なら,「そんなことは,まともな教員になってから言え」と一蹴されるような話が,

 今は,公募校長のように,教員でなくても管理職ができる時代である。

 というより,むしろ「経営のプロ」の人材の方が求められている時代である。

 採用試験のための教育法規の学習は,

 特に教育課程の管理や教員の管理に関することを中心に,しっかりやっておき,

 できれば教育管理職試験用のテキストで教員採用試験も準備しておくのがよい。

 県によっては,教育法規の知識がろくについていない教員も管理職として任用しなければならない状況に陥っているから,知識は完璧でなくてもいい。

 経営についての学習をしているという意欲が伝わればよいのだ。

 できれば,地元の学校の教育計画や学校評価結果,学校経営の自己評価などがHPで公開されているから,

 いくつか「これはすばらしい」と感じるものを見ておき,

 その知識を面接のときの武器にできるとよいだろう。

 また,企業の管理職が読んでいそうな本に目を通しておき,

 「これからの時代に必要な学校のリーダーシップ」などについて,簡単な文章が書けるようにしておくのもよい。

 自分のタイプをしっかり見極めて,

 日本らしい「調整型」のリーダーを目指していると言ってもよいし,

 新しい企画をどんどん考え,発信していく「改革推進型」のリーダーを目指してもよい。

 妄想は自由である。

 「学校(経営)の将来を任せられる人材」という目で,採用する側は見てくると思って準備をする。

 特に管理職になる人が少ない女性の場合,不安に思われている方がいるかもしれない。

 しかし,今の時代,女性こそチャンスである。

 女性の管理職の割合を高めることが,「進んだ自治体」であることをアピールする材料になっている。

 逆に,女性も含めて,「どうしても管理職になど,なりたくない」という人はどうするか。

 「ずっと,子どもといたい」という欲求をどうするか。

 それこそ,教員になってから,考えてほしい。

 まずは,どのような人材が求められているかを知り,選考の戦いに勝つことを考えなければならない。

 心にもない記事だが,実際,その通りかもしれないし,

 あるいは逆に,もっと高い見識のある自治体もあるかもしれない。

 最終的な戦略は,あくまでもご自分で決定していただきたい。

 なお,面接官には「いじわる」がいる。

 どんな発言にもネガティブにつっこんでくる人がいたとしたら,逆にチャンスと受け止めてほしい。

 常に謙虚な姿勢を崩さず,慌てたり,ひるんだりしてはならない。

 喧嘩を売って,相手が調子に乗ってきたところを,謙虚に切り返す,というのが,

 面接における高等戦術である。

 その材料として,いい突っ込みをされそうな「管理職を目指す志をもつ」ことは,悪くはないと思われる。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より