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業務縮小のための調査で何が明らかになるか

 東京都教育委員会は,教員の業務縮小に向けての取り組みを開始するそうである。

 調査モノが大嫌いな教員たちにとって,

 「業務縮小をめざすための調査」に協力するというのは何とも言えない話だろうが,

 私の興味はどこにあるかというと,

 「だれがどの程度,どういう仕事を大変だと思っているのか」という調査結果の方である。

 教員たちはバカではないから,

 「子どものための仕事」を「面倒くさい」と書くようなことはしない。

 優先順位を考えて,「こんな仕事はなくしてほしい」という訴えをするはずである。

 しかし,行政を経験している私から見ると,

 中学校時代に時間をかけていた仕事は,別にやらなくても文句は言われないことばかりだった。

 だから,「何がたいへんなのか」「どんな仕事を減らしたいか」と聞かれても,

 何も答えようがない。

 すべてが「必要だ」と感じる仕事であった。

 「必要だ」と自分が感じるから,1日16時間程度なら普通に働くことができたのだろう。

 謝恩会という場で,保護者と飲食をしなければならないのは避けたい,そのくらいである。

 公務員なのだから,やらなければならない仕事はやらなければならないのだ。

 この手の調査は,ある意味,非常に危険であることを教員たちは気付いているだろうか。

 答え方によっては,自分の仕事の能力をそのまま測定されてしまう道具となる。

 慎重に調査方法を検討すべきであるし,

 実際に調査が始まった場合,教員は慎重に答えるべきだろう。


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  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
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  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より