「天空の城」にたどりつくには
神戸新聞のニュースで,「天空の城」として人気の竹田城を訪れるつもりの観光客が,
誤って別の駅に向かってしまうという「事件」が相次いでいることが紹介されている。
このような誤りを防ぐことができる人には,どのような能力が備わっているのか。
このような誤りをしてしまいがちの人には,どのような能力が備わっていないのか。
小中学校で培われたはずの「地図を見るくせ」「地図を読むくせ」は,忘れ去れてしまったのか。
それとも,「そんなくせなど身に付けさせてはもらえなかった」のか。
残念ながら,中学校の教科書として採用されている「地図帳」には,「竹田城跡」は示されていない。
100万分の1の縮尺では,示しきれない情報なのだろうが,有名な観光地はぜひ掲載してほしいと思う。
「地図帳」は,書店で購入する年配の方がいるらしい。
今の地図帳は,昔より大きなサイズになっている。
字は相変わらず小さいが,史跡などは目立つ表記がなされている。
小縮尺の地図で,移動のルートや周辺の地域の特色などを確かめながら行動することで,
「点と線」の旅行から「面」を楽しむ旅行に変化するかもしれない。
カーナビでルートを示してくれたり,
声で「竹田城までのルート」と指示すればスマホが答えてくれるような時代になったが,
適切な縮尺の地図を探して,ピンポイントの観光地だけでなく,
「ここも行ってみたい」という場所がみつかるような探し方ができるように子どもを育てていきたい。
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