「おかしい人」を決められるのはだれか?
学習障害やコミュニケーション不全などの問題を抱えている人たちは,
「グレーゾーン」「~予備軍」などと呼ばれて断定は避けられながらも,
もうそう呼ばれてしまっている時点で「対象者」となっている。
ある人から見ればそのものずばりであり,別の人から見たら
「まだまだその程度なら大丈夫」などと,経験の範囲の広さや程度が評価には影響するものである。
ようやく「判定項目」が記事から消えた情報提供者は,
過去の記事やコメントのやりとりへのアクセスを禁じていないために,
非常に多くの自らの情報を提供しているすばらしい「被評価者」である。
教育行政の人事担当者はあまりにも多くの教師の犯罪行為に伴う処分を実行しているため,
教師全体に対する感覚がゆがんでしまいがちである。
教師自身も,厳しい家庭環境のもとで,学習能力や生活能力の点で厳しい状況にある子どもに多く接しているため,ごくわずかな「兆候」にも強く反応し,過剰な評価を下しがちである。
ご紹介した情報提供者くらいの多くの「宣伝項目」を収集した上で,
明確な行動指針に基づいて対応すべきである。
自分自身が「おかしい人」に当てはまっていないかをチェックする機能を大切にしたい。
「決めつけるな!」と相手を攻撃している人間自身が一番鋭い「決めつけ」をしている本人であることが多い。
こうしたブログの世界をながめているとよくわかる。
自説を守るためには,相手の「態度」にどうこうと注文をつけるのではなく,
自説が正しい根拠を述べなければならない。
教師から「態度が悪い」と決めつけられて叱られている子どもほど気の毒なものはない。
隣町の高校に爆破予告のメールを送ったのは,
「情報」という教科を担当している教師だったというから,
子どもでも「何を教えていたんだ?」と憤りを感じてしまうだろう。
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