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「人気者」への妬み・嫉みを「恥」と感じられるかどうか

 自分より「上」の人間の足を引っ張ることしか考えていない人間が散見される。

 地位が上,名声が上,収入が上,容姿が上,成績が上,学歴が上,住まいの広さが上,「ポイント」が上,・・・・・

 人と人は,比べてみればきりがないが,ふだんはそんなことには興味をもたずに生活しているのが一般的である。

 しかし,楽しみがブログしかないような生活になってしまうと,

 何かと「上」が気になって仕方がなくなるという人間がいる。

 政治が悪い,儲けている企業が悪い,教育政策が悪い,

 コンクールで負けたら,審査員が悪い・・・・・

 自分には手の届かないところにあるものに,漠然と不安をぶつけてみても,何も始まらない。
 
 ブログに書いたところで,何がどう変わるというものでもない。

 学校現場における「授業」の問題についても,
 
 教師の「忙しさ」についても同じような話と思われるかもしれないが,

 「実際にはどうなっているのだろう」

 「現実的にはどうなのか」

 という疑問を抱いていただけるだけでこちらとしては満足である。

 現役の教師だったり,教師を退職した人間の中には,

 世間の常識が通用しない人がいる。

 「若いときから先生,先生と呼ばれて・・・」などという人がいるかもしれないが,

 先生になる前から常識を身に付けていないから,

 結局,常識を知らないまま歳をとっているということで,

 常識を身に付けて教育現場に入った人たちはとてもまともな人間なのである。

 学校現場で「常識を失う」わけではない。

 ただ,もともともっていた「常識を見失う」ことはある。

 そうはならないように,「見苦しい話」「恥ずかしい話」だけはしないように心がけておきたい。


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宮城谷昌光の言葉

  • 雲のうえに頂をもつ高山を登ろうとするのに、その山相のすさまじさに圧倒され、おじけづいていては何もはじまらない。最初の一歩を踏み出さねば、山頂は近づいてこない。
    「楽毅」第四巻より
  • みごとなものだ。斂(おさ)めるところは斂め、棄てるところは棄てている。楽氏が棄てたところに、われわれの生きる道がある。
    「楽毅」第四巻より
  • 去ってゆく千里の馬を追っても、とても追いつかぬぞ。千里の馬の尾をつかむには、その脚が停まったときしかない
    「楽毅」第四巻より
  • ・・・つくづく人のふしぎさを感じた。道を歩く者は、足もとの石をたしかめようとしないということである。千里のかなたを照らす宝石がころがっていても、気がつかない。それほどの名宝は深山幽谷に踏みこまなければ得られないとおもいこんでいる。
    「楽毅」第三巻より
  • この城をもっとたやすく落とすべきであった。たやすく得たものは、たやすく手放せる。
    「楽毅」第二巻より
  • なにかを信じつづけることはむずかしい。それより、信じつづけたことをやめるほうが、さらにむずかしい。
    「楽毅」第二巻より
  • からだで、皮膚で、感じるところに自身をおくことをせず、頭で判断したことに自身を縛りつけておくのは、賢明ではなく、むしろ怠慢なのではないか
    「楽毅」第二巻より
  • こうする、ああする、といちいち目的と行動とを配下におしえつづけてゆけば、配下はただ命令を待つだけで、思考をしなくなる。この四人はいつなんどき多数の兵を指揮することになるかもしれず、そのときにそなえて自立した思考力をもつ必要がある。
    「楽毅」第二巻より
  • 人は自分の存在を最小にすることによって最大を得ることができる
    「楽毅」第三巻より
  • 勇と智とをあわせもっている者は、攻めるときよりも退くときに、なにかをなすときより、なにもなさないときに、その良質をあらわす
    「楽毅」第二巻より